川上未映子

雑感

2019.06.21

わたしのおばあちゃん

 

5月の末に、母のようにわたしを育てた祖母が亡くなりました。
昔からの読者のかたには、
エッセイなどでわりと馴染みのある祖母で、
大往生で、これ以上はないお別れができたと思います。
物心ついたときからずっと恐れていたことが
実際の出来事になってゆくのを見ているのは、
不思議な気持ちでした。

 

老衰で、体が役目を終えようとしていて、
最後はわたしの判断で点滴を外して、
最期を看取ることができました。

 

「夏物語」にはいろんなことを書いたし、
もちろんフィクションなんですが、
主人公の夏子が祖母の「コミばあ」を思う気持ちは
わたしのものでした。
老衰だから、去年でも、もっと前でも、
もしかしたら来年でもよかったかもしれないのに、
「夏物語」を書き終えたタイミングでいなくなっちゃって。
単なる偶然なんですけど、
「もー!おばあちゃーん!」
という感じです。

 

もっとああしていたら、とか、
わたしが東京でなんでもない時間を過ごしていたあのときもあのともおばあちゃんは生きていて、会おうと思えば会えたのだと思うと、
たまらない気持ちになります。

 

「あこがれ」を書いたとき、
人はすぐにいなくなるから、
会いたい人がいるなら、会いに行かなきゃと書いて、
すごくちゃんとわかっているつもりでいたけど、
わたしはなんもわかってなかったな。
いや、どうなのかな。
どうしたって、思ってしまうことなのかもしれないな。

 

仕事も、悩みも、やらなければならないことも、
迷いも悲しいこともあるけれど、
ままならないことばっかりだけど、
みんな、なんとか、なんとか!
みなさまが、
穏やかな毎日を過ごされますように。

 

 

obaacyan

 

 

2016.09.13

世界の秘密に指がふれたり

 

 SWITCHインタビュー・達人達、新海誠さんとの対談をたくさんの方に観ていただけたようでうれしかったです。わたしはばたばたとしていて未見なので対話のどこがどんなふうに使われたのかわからないのだけれど、『いい雲はどのようにして生まれるか』、『ここではない、もうひとつの世界が存在しているという実感』のお話がとくに印象深くて、でもどっちもあんまり時間がなくて、もっとお話を伺いたかったんだけれど……。

 

 映画であれ小説であれ写真であれ何であれ、優れた作品には必ずフィクションとしての強度が最大限に発揮される、その作品に固有の瞬間がある。『君の名は。』には、見終わったあとに「もしかしたら、自分のこの現実の人生にも、あの映画の中で起きていたようなことが、本当は起きているのかもしれない」と思わせる不安と恍惚の手触りがあるんですよね。

 

 つまり、今、自分が誰かといるとして、あるいは誰かといないとして、その誰かとのあいだに──三葉と瀧くんのあいだで起きたようなことがもしかしたら起きていたのかもしれない、我々はそのことを確認する術をついぞ持たないけれど、でもそれがなかったなんていったい誰に言えるのか、というような  ”そわそわ” を、言葉にしてもしなくても、受け取るんだと思います。フィクションと現実の結び目は作品の数だけ、人の数だけあるけれど、その実感こそが、現実の一回性を否応なく生きるしかない我々が飽きもせずフィクションを求める理由のひとつではないかと、そんなことをあらためて思いました。確かめることはできないけれど、それでもやっぱり世界の秘密に指先が少しふれたような、一瞬だけ横切るその影を認めたような、そんな瞬間がこれ以上はない物語のピークで炸裂していて、素晴らしいことだと思いました。

 

 人がある作品に出会うとき──そこには作品と自分以外の多くのものが立ち会うわけで、何歳で、どんなことが苦しくて、どんなことが不安で、どんな場所をふうに歩いていたか、どんなふうに風が吹いて、何がどんなふうに光ったり光らなかったりしていたか、何が遠くて、なにをさわって、何を感じていたか──何年も時間が経って、もしその作品と再会することがあるならばそのとき、それらがひとつのかたまりとなって、匂いとも思いとも記憶ともいえないような「体験」として、またその人にやってくる。

 

 今、十代、二十代の方々に『君の名は。』がすごくたくさん観られていると伺って、いつかずっとさき、彼らのなかで、時空をひょいっと飛び越えて、いつも何度でもふれることのできる特別な体験として保存されればいいな、素晴らしいことだな、と心から思っています(わたしの場合は、その筆頭はもちろん銀色夏生さんなのですが(笑)詳しくは、わたしが銀色夏生さんについて熱く語っている穂村弘さんとの対談『たましいのふたりごと』をお読みください!)

 

 とまれ、たとえば少年少女が出てくる 『あこがれ』『ヘヴン』が、もしそのような体験として誰かのなかに残るのだとしたらそれは本当にうれしいことよなあ……みたいなことをしんしんと感じつつ、次回作も一生懸命、書いて書いて、かたちにしていきたいと思います。がんばります。

 

 再放送は、9月15日木曜 午前0時(9月14日水曜深夜)だそうです!

 見逃されたかたはぜひ、ご覧になってくださいね!……しかし、初めてお会いした新海誠さん、何が驚いたって、ちょっと驚くぐらい人格というかそれこそ精神というかが安定していらっしゃる感じがすごくして、後日もその印象について考えていました。それで、「新海監督、パイロット感あるな……」と。機長です。わたしは飛行機が苦手なんですが、新海さんみたいなパイロットだったらもうしょうがないかな、と思わざるをえないような、それはもう破格の安定ぶりでいらっしゃいました。あとやっぱり医者ですね。しかも、現実に存在している医者よりも医者らしいというか、もはや概念上の医者というか。またお目にかかりたいです。

 

 

2016.07.14

ちょっと熱中症

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 ひとつまえの記事にも書いたけど、本当にみなさん、熱中症お気をつけくださいな。って「こんなけ警告&アナウンスされてて熱中症になるあなたがちょっと…」って感じなのは、それはもう百も承知で、救急でお世話になった病院の看護師さんに「やっぱり、熱中症多いですか」ってきいたら、「ええ、まあ、でも、予防はかなり周知されてますから、それほどでも……」みたいな雰囲気でした。
 であれば問題ないのだけれど、わたしはふだん水しかも飲まず、したがって息子も日常的に、いわゆるジュースの類をまったく飲まず、水しか摂取しないあんばいなのだけれど、外出時にはスポーツドリンク的なものを適宜摂取させる必要があるのかしらどうか。以前、知り合いの医者と話した時は、食事を摂っていれば水で十分、という話だったのだけれど……わたしが熱中症になった原因というのがこれ、まあ、特殊といえば特殊だったのだろうけど(週刊新潮読んでね)  一度で経験すると怖いよなぁ。
 この夜はついてなくて、点滴の針、打ち損じ。ひさびさに痛かった。でも、みんな気をつけてね。暑いよ。

2016.07.13

まえのひを、再訪してきた、わたしも

 

 

 

 ブログ上ではNYに行ったきりどうしてんねんな、みたいな感じになっていますが、東京でせっせと仕事をしております、毎日毎日。講演、トークイベント、撮影したり、対談などなど、そしてもちろん原稿書き。それでもやることばかりが増え、いったいどうしたことでしょう。そんななか、この数日、わたしはまさかの熱中症にかかってしまい、救急で点滴してもらったりして寝込み、これが大変につらかった。詳しくは来週とそのつぎの週刊新潮で……あれはほんまに危険やで。みなさんもどうかお気をつけ遊ばせな……。

 

 5月には息子の誕生日ってことでディズニーランドへ行き、また、そのほかも色々な場所とかかわった。そのあたりの写真なども載せたいのだけれど、本当に時間がないのです。とほほ。順を追って日記風に更新したいのだけれども、それも叶わず、今日は最近の出来事として、京都にマームとジプシーを観にいったことについてなど。

 

 2016年、またも青柳いづみさんによる、「冬の扉」、「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」の再演を観ることができるなんて。本当にありがたい、素晴らしい時間でした。

 

 京都精華大学内にて、8月1日までマームとジプシーによる「まえのひ」展が開催されています。最終日には、青柳いづみさんによるパフォーマンスが観られます。ぜひ。

 

 そして、数年前のこの「まえのひツアー」にかんする一冊の本が刊行されました。

 

 橋本倫史さんによる「まえのひを再訪する」です。繊細かつ詳細な記録として、橋本さんによる文章、そしてツアーの写真が収録されております。わたしの母校にみんなで行ったときのこと、打ち合わせで焼き肉を食べたときのことなども。それにしても、自分が覚えていない小さなふるまいやできごとや景色を、端正で、清潔な距離感、緊張感を持つ橋本さんの言葉によってふたたび語られるのを読むということは、とても不思議なことなのだな、と改めて感じ入りました。わたしにとっても大切な一冊になりました。みなさまも、ぜひ。

 

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 今回はアシスタントのミミと一緒に行ってきました

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 ツアーの写真がたくさん。どれも素敵

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 リハーサル終わり、椅子が並べられたところ

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 いよいよはじまろうというそのとき、またこの瞬間にいたいものです

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 そして、パフォーマンスが終わったあと、レセプションが。木の枝からぶら下がっているものは……

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 なんと、それぞれが食べ物であるのでした、歓喜!

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木の根っこには、かわいらしい光りが

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 このあと、マームのみなさんとわたしたちは食事に行き、そしてなんとカラオケへ!!なんか、ものすごいパーティーにでも参加したような、個人的に気分はそんな盛りあがり(子育て中で、あんま外出できないから)。年齢がだいたい10くらい違うのでカラオケなんか成立するのかと震えていたけれど、みんなが好きなもの歌ってもなぜか世代を感じないでいられる不思議……(わたしはシンディ・ローパーを歌いました。みんな知ってた、よかった・涙)。

 

 そうして京都の夜は更けていったのでした(翌日、ミミとわたしは京都の伊勢丹へ……着いたときも行ったけど)。次回はコスメについて日記アップしたいけど、いったいいつになることやら……(ニュース、更新しているので見てね!)

 

 

2016.05.02

胸が痛い 2016

 

 ニューヨークの4月は寒くてたった今シカゴに着いたとこだけどさらに寒くてまるで冬みたい。珍しく写真撮ったり歩いたり、朗読したり考えたり、それから素晴らしい作家たちと話をしているとこちらの時間はあっというまに過ぎてゆく、比喩じゃなくて実際的に3日前からものすごーく胸が痛くてアシスタントのミミに「ねえねえ、わたしがもし明日起きてこなかったり倒れたり死んだりしたら、『そういえばミエコさん、胸が痛かったって言ってました!』って伝えてね」と言ったら、呆れ顔&眉をひそめて「いやだネガティブ……わかりました」みたいな感じでなんとか無事に移動できた。明日はシカゴ大学。麺が食べたい。

 

 たくさんの電車、去年の息子に見せてあげたら一時間は動かなかっただろうなあ

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 MONKEY BUSINESS!!

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 ハイラインを歩き

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  ひらいた本のかたちをしたスタンダードホテル、たしか

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 日本にもあるらしいけど行ったことないけどフリーマンズってとこのハンバーガー&ラデュレでデザートなど

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 ふたたびMONKEY BUSINESS!!

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 散歩をしていたら緑色の液体が……グレムリンみたいで胸が踊る(痛いけど)

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 おそらくびりびりするようなケーキやさん

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 カフェでレシートと一緒にもらった民主党など(ポストカード)

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  そして、アジア・ソサエティ

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 旅と対話の詳細はいずれまた。素晴らしい時間だった。それにしても胸が痛い 2016(比喩じゃなくて) 。

 

2016.01.05

新年あけましておめでとうございます 2016

 

 

お正月もあっというまに過ぎちゃって、みなさまいかがお過ごしですか。

 

うちは息子がまさかのノロウイルスに罹患して怒濤の年末年始でした……とはいっても若いから(当然か)回復も早くてわりにけろっとしているんだけれど、あの吐きかたは、間近で見るとけっこうどきどきするものですね……。

 

この時期の小児科受診はすさまじいものがあり、待合室に充満している、母子&父子から発散される「お願いしますどうにかしてくれ」オーラが目に毛穴に1秒ごとに浸食してくるあの感じ……こんな時期までみんなの体を見てくださる医師や看護師のみなさまには、本当に頭が下がります。感謝感謝。恐怖におののいていた大人への感染も、吐き気まではいったんだけど、とりあえずは防げたみたいでほっと胸を撫でおろしております。よかった……。

 

そんなふうにわたしの2015年は去って行き、そして2016年がやってきた、はず……。

 

忙しすぎて昨年1年を振りかえることもできなかったから当然のことながら何かがリセットされた感覚もなく、多くのみなまさとおんなじように、すでに切れ目なく過ぎていく毎日です。

でも、ちょっとくらい何かが休息する感じ、何かがふわんと空白になる感じを味わってもいいのではないだろうか……と、最近なんだか思わなくもない。思えば産休育休もとらなかったし、そういう様々な心身の帳尻が合わなくなっているのか、なんか疑問めいたものを感じなくもないのです……って、いろいろがもう遅いね。

 

でも思うに、「物理的に多忙を極めている人でも適度に余裕をもって充実した人生を送っている感じを醸している人」ってやっぱりいて、逆に、「物理的に多忙を極めているのかもしれないけれど、でも自らのがちゃがちゃした認識によって追い打ちをかけて無駄すぎる混沌が増幅している人」というのもやっぱりいて、どうか前者になりたいものですね……。

 

で、症状も治まって普通に食事も採れるようになった息子を連れて、近所の神社へ行って新年の挨拶をした。

 

あれは19歳、大阪でお正月。何気なーくおみくじを引いたら凶が出て「!」となったわたしはそんなことしても意味ないけれどリベンジ的な雰囲気で二回目をひくことに。

そしたら2度目もまさかの凶で、いっそ清々しくなったものです。そのまえは大凶をひいたこともあるし、再婚するまえに、そういえば、なんでだったか占いの方に見てもらう機会があって、

 

「こ、これは……ちょっとあれすぎるんで、やり直します」

 

とか言って最初からやり直されたこともある。

こんなの極悪激烈最悪なの見たことない、みたいな結果だったらしく、ひとことで言ったら、

「これからのあんたの人生、破滅か地獄かその両方」

ってな感じで、おみくじ&占い的にはそんなんばっかしのわたしなんだけれど、そういえば2008年だけはまさかの大吉で、そして今年もひいてみたら大吉だった。

ただの紙切れに書かれた文字なんだけれど、大凶よりは気分いいのが不思議だね。文字だからだね。

 

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ノロ感染してたらこれ全部無駄になるよな……とうっすらと吐き気を感じつつふるえながら、いちおう用意してみたお正月料理。息子はおかゆ。昨年、とにかくラクしたい一心で某百貨店のおせちを気合い入れて注文してうきうき待っていたのだけれど、写真でみてたときのほうが3Dで、実物みたら2D、みたいな、まさかの残念極まりない結果になったので、それを教訓に今回はアラカルトにした。わたしが作ったのはお雑煮だけ。それと海老を茹でただけ。あとは全部、買ってきたものを盛っただけ。それでもしんどい。めっさ疲れた。

 

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 ここからは昨年の思い出……オニ(息子3歳)のウインタースクールがまさかのお弁当必須だったので、こんな小さいの作るのに数日間半泣きでしたわ。料理ともいえない料理だけど、台所にまつわることすべてが激烈苦手なわたしにとっては原稿30枚書くほうが心身ともにほんまにらくで、お料理にまつわるさまざまは、いったいいつまでつづくんだろう、わりに本気で涙が出てくる。

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これもいつだっけ、気に入ってる急須&湯飲み&おぼん……鯛焼きなど

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またまたいつだったか忘れたけれど、冬のある日、夜の遊園地にて。大好きなメリーゴーランド(わたしが)とオニ。

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みなさまにとって穏やかで、実りある1年になりますように。本年も、どうぞよろしくお願いします。

 

 

2015.12.15

『あこがれ』セーター in 伊勢丹!!

怒濤の年末進行、みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうかね。明日からうんと寒くなるみたい。まるで真冬とのことですがなにしろ今は12月、真冬といえば真冬だもんね。でかけるときは首に何かを巻き巻きだ。

 

日経DUALでの期間限定連載エッセイ「川上未映子のびんづめ日記」、2回目更新しましたー。

「女というだけで加齢できない」です。どうぞお読みくださいませ!

 

そして、先日刊行いたしました長編小説『あこがれ』×伊勢丹というコラボレーション!

夢のようなセーターが作成されました……。内沼晋太郎さんがセレクトした2冊(もう一冊はサン=テグジュペリの『星の王子様』です)からデザイナーの YUKI FUJISAWA さんがこんなにも素敵なセーターを作ってくださいました。写真は、藤澤さんのサイトからお借りしました。名久井直子さんの装丁とも響き合っていて、いったいどんな手触りがするんだろうな……

 

 

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場所は 伊勢丹新宿店 本館2階 センターパークTOKYO解放区にて、

2015.12.16(wed)~12.25(fri)

商品のお問い合わせは、伊勢丹新宿 03ー3352ー1111 までー!

 

2015.07.02

思い出はまるで、きしめんのように

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 連載でいっつもお世話になっている多田玲子さんの個展に行ってきた!大好き。素敵な絵を二枚も購入できて、わたしは本当にしあわせだった。寝室に飾るための眠りの絵だよ。また今度写真のせます。

 

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 ほとんど寝てないにもかかわらず次の日が土日であれば、オニを外につれてゆき、エネルギーを放出させなければならないのである。これがきつい。まじでしんどい。2歳のあいだはレッドブルを飲んで乗り切っていたけれど、けっきょくあれは、命の前借りなのである。なので自力でがんばっているけれど、3歳男児の好奇心と弾力を受け止めるには38歳(もうすぐ39歳だよ)まじできつい。意識がぼんやり遠のいてゆく炎天下、疲労も、太陽も鋭い光も、ここで起きていることがもう何もかもがうまく信じられなくて、「こ、これってほんとのことかなあ……、、、」って、まじでいつも思うけど、ぜんぶほんとの、ことなんだよ。

 

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 もうずいぶんまえになるけどディズニーランド&ディズニーシーに行ってきました。途中で大きな地震がおきて、でもディズニーの完璧な対応によってまるで平気だったわたしたち(シーにいました)。猫は「おしゃれキャット」のマリちゃん。しかし家ではなぜかナナちゃんになっています。モンスターズインクのサリー、そして、みんなでしゃがんで指示を待っているところ。

 

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 こちらも二ヵ月くらいまえになるけど髪を短く切りました。いまは伸びて、ストレートパーマをかけていないので、もうごわごわ渦巻くソフトクリームみたいになっていて、どうすればいいのだろうか。梅雨だよ。湿気だよ。うねりだよ。今日もスパゲティを食べて生きてる。

 

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 「ねるねるねるね」と「野菜でできた猫クッキー」。ねるねるは、わたしが子どものときからあったけど、こんなにきれいだったろうか。もっとダークでしっかり魔女感あったよね。そうだ、文庫の『すべて真夜中の恋人たち』が8刷になりました。読んでくださったうれしいです。

2015.04.16

あした、早稲田大学で

 

急な告知になってしまってごめんなさい、せなせなと思いつつ気がついたら前日に……! このところテレビ収録とか撮影とか取材とかトークイベントなどなどが続いていてすっかり忘れていた原稿のGW進行がそこに突き刺さってまじで息があがってます。

そして明日、早稲田大学で、早稲田文学にまつわるシンポジウムが開催されまして、第二部に編集委員のみなさまがたと──東浩紀さん、角田光代さん、藤井光さん、 ヤマザキマリさん、 堀江敏幸さん、市川真人さん、貝澤哉さんとともに、『早稲田文学編集会議』ということで登壇いたします。

詳細&場所はここ

第一部は、早稲田文学の表紙で作家を撮っていらっしゃる篠山紀信さんの写真とともに篠山さんのお話が!

第二部は、これから文学どうなるの、みたいな話になるのか、まったく予測がつかないけれど、がんばります。事前申し込み不要、無料なので、どなたさまもふらりと聴きにいらしてくださいませなー。

 

 

2015.03.12

ふたりのものは、みんな燃やして

今日も色々なお知らせがあるのですが、もう何もかもが後手後手になってしまっていて、遅ればせの告知になってしまっていてあかんことです。先日お伝えしたダイソンのイベントは満席になって募集は終わってしまいました。ありがとうございました。そしてここからざっと駆け足で!

 

東日本大震災4年「想像力の役割は」@朝日新聞

批評家、作家の東浩紀さんと対談させていただきました。東さんとは色々な場所で何度も同席したことあったけれど(今度から早稲田の編集委員でご一緒します)、こうして公で対談というかたちでお話するのは初めてでした。今回の対談ではふれられなかったけれど、またいつか、「偶然と一回性」「我々がみんな本当に死んでしまうことについて」などなど、東さんとゆっくりお話しする機会があればなあ、と思っています。ぜひお読みくださいませ!

 

「魔法飛行」

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エッセイが文庫になりました!読み返してみるとなんだか懐かしいです。文庫本のためのあとがきも。このシリーズ好きだっていってくれる人が多くてうれしい。どうもありがとう。

 

「ラヴソングに飽きたら」

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アンソロジーに短編小説「ふたりのものは、みんな燃やして」が収録されております。去年から文芸誌に発表している、3つの掌編をくっつけたやつのシリーズです。「レネは誰のことも好きにならない」、「イヴァンの寝室」、「ヴリーランの愛の証明」の3つです。どうぞお読みくださいませ!

 

「早稲田文学」

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今季から編集委員に就任しました。篠山紀信さん撮影の編集委員たちのポートレイト、集合写真、初顔合わせのときの会話、意気込み、などなどが掲載されております。どうぞよろしくお願いします。

 

 

「VERY」

寺島しのぶさんと対談させていただきました。寺島さんが拙著「きみは赤ちゃん」をとても楽しく読んでくだったことがきっかけで実現しました。そうそうそうそうそうそうそう!と膝が青くなりそうなほど打ちまくりのまったく楽しいひとときで、いやあ、寺島さん想像どおりの、想像以上の、ほんとに素敵なかたでした!ぜひお読みくださいませ!

 

 

 「TRASH UP」

シンガーソングライターの北村早樹子さんのデビュー十周年を記念して、対談させていただきました!早樹子ぉぉぉぉ〜!そのまますくすく育てよ!

 

 

3月、春、過ぎてゆく日々のなかに様々な思い出。

 

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 買ってすぐに鍵盤に息子のかかとがあたってA損傷。

 

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 いちご。ほとんど息子が食べてしまう。おいしいよね。

 

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 先日、林芙美子新人賞の授賞式に出席するために門司へ行ってきました。これまでに三度、ぜんぶ仕事でなんだけど、門司だいすき。門司港ホテルも好き。街も好き。なんか好き。そしてこれは芙美子推しの喫茶店。

 

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 リニューアルされた林芙美子記念館にて。等身大の芙美子。「海が見えた。海が見える」放浪記の一節にあらためて出会って10秒くらいまじ絶句。「これは詩よ……詩人を乗せるべきだった……」byエリー・アロウェイ <コンタクト>

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 ホテルの部屋から。海。窓。早朝。

 

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  先月のマームのアフタートーク終了後の藤田貴大さんと。このブラウス初めて着たんだけど、「ミエコ、それすごい可愛いけど、すごいママさんコーラス感あるよね!」by名久井直子

 

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 息子を遊びにつれていった人工的な砂場に落ちていたいか。

 

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  これは去年の思い出。みんなで撮ってもらった。ヴォーグ主催のステラを囲んでの楽しいディナー。とても楽しかった。今年のステラも可愛いね。このあいだ夏用のサンダルを買いました。@vogue

 

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  ある日の夕暮れ。どこかへ行くのではなくどこかからやってきた電車。春の暖かいにおいが腰のあたりにずうっと流れていた薄暮だった。いつの日も生きてれば生きているそこここで釣瓶落とし。

 

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