川上未映子

2015.10.16

多和田葉子×川上未映子、『母語の内へ、外へ──表現としての言葉の可能性』公開対談しまーす

すっかり秋で雨など降ってしんしんしますね、胸とかおでことか背中とか。さて、今日は素敵な催しのお知らせです。来る11月16日、多和田葉子さんと対談することになりました。とてもうれしい。

多和田さんと公でというか仕事でお話させていただくのはこれが2度目で、最初は2008年のことでした。多和田さんの住むベルリンまで出かけていって、多和田さんのお家であれこれお話させていただいたのだった(その内容は対談集『六つの星星』に収録されています)。そのあとはベルリン動物園へ行き(なんとまだ在りし日のクヌートを多和田さんと一緒に見たのだった!)、一日中街を散策し、オペラを観て、それから驚愕の「暗闇レストラン」へ行ったのだった。今思いだしてもめまいがするほど贅沢な時間で、あれ本当のことだったのかな……と思うほど、わたしにとっては宝物のような時間です。ドイツ滞在中につけていたノートは今読みかえしても不可思議なムードに満ちていて、多和田さんの圏内にいるということが感覚や思考に反射して、そのまま文字になってゆく興奮の記録、そのままなのだった。そして今回はデイヴィッドも一緒! 三人でいったいどんな話ができるかな。楽しみでたまりません!

 

おかげさまでぱっつぱつの満員御礼、お申し込みは締め切りとなりました!みなさまありがとうございます!

 

TawadaKawakamiIHQ

 

日時: 2015年11月16日(月) 7:00~8:30 pm
会場: 国際文化会館 講堂
対談: 多和田葉子(小説家・詩人)×川上未映子(小説家・詩人)
モデレーター: 辛島デイヴィッド(翻訳家・作家・早稲田大学講師)
用語: 日本語 (通訳なし)
会費: 1,000円 (学生:500円 会員:無料) 
定員: 100名 (要予約)
共催: 日本財団

くわしくはこちら!

とはいえ、もうすでにご予約がいっぱいになりつつあるそうなので(告知が遅れてごめんなさい!)、ご希望のかたはみなさんお急ぎくださいませな。お目にかかるのを楽しみにしています。

2015.10.15

満員御礼、ありがとうございます

『あこがれ』刊行記念サイン会はおかげさまで満員御礼、申し込み受付はウェブ、店頭ともに終了となりました!みなさま、本当にありがとうございます。23日お目にかかることを心から楽しみにしております!

2015.10.09

長編小説『あこがれ』刊行&サイン会のお知らせ

  4年ぶりの長編小説『あこがれ』が刊行されます!わーい。

 

それを記念いたしまして、三省堂神保町店でサイン会を開催することになりました。月末、海外出張なので来月になってしまうけれど、大阪でもサイン会いたします。こちらの情報は追って!

 

  サイン会の申し込み受付はいっぱいとなりました。ありがとうございます。 

 

刊行は10月21日です。東京の、サイン会の詳細でーす。

 

日時:平成27年10月23日(金)

時間:19:00~ 会場:三省堂書店 神保町本店1階特設会場

三省堂書店 神保町本店にて『あこがれ』新潮社/税込1,620円)をお買上、またはご予約の方先着100名様に、参加整理券をお渡しいたします。(ご予約いただいた方は、当日会場にて対象書籍をお求めになれます)。

 

◆WEBご予約は、こちらから! 三省堂書店 神保町本店 information@books-sanseido.co.jp

 

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装丁は名久井直子さん、あこがれ、の文字とイラストの陰影はきらめく金の箔押しで、とても素敵な一冊になりました。左に見えるのは苺ジャム、そして右に見えるのは、卵サンド。数年越しの、ヘガティーと麦彦の物語です。店頭にならぶのはまだ少しさきですが、ぜひお手にとってみてくださいませなー。

 

 

2015.10.07

『MONKEY』にて、村上春樹さんにインタビューしましたよ

 

すっかり秋の涼しさで、厚めの靴下をはいたときのこの安堵!手首足首、いわゆる首のつくところ、冷やさないように秋の深さを迎えたい、今日このごろなのだった。

 

そして、もうすぐ発売になります柴田元幸責任編集『MONKEY』で、村上春樹さんにインタビューいたしました。わーい!

村上春樹さんの『職業としての小説家』刊行を記念したロングインタビュー。題して『優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない』です。新作にまつわる話はもちろん、村上読者にはおなじみの「壁抜け」についてや、比喩とイマジネーションはどこからやってくるのか、はたまた創作とジェンダーについて、小説家と政治の関係はどうあるべきか、そして、個人的にぜひとも強調しておきたい村上さんの美質について……などなどあれやこれや色んなお話を伺いました。

 

 いやー、仕事上取材されたりインタビューされる機会はあってもインタビューするのって初めてで(そしておそらく今回が最後)、これまた独特の面白さがありますね! 長時間にわたるインタビューだったけれど、でもあっというまでとても楽しいひとときでした。ぜひお手にとってご覧くださいませな。そんな『MONKEY』の特集は『古典復活』。こちらも村上さんが登場されて、柴田先生とともにめくるめく英米文学の素敵&現状&来し方行く末についてたっぷりお話されています。おふたりの復活してほしい本のリスト&なによりおふたりの新訳もすこぶる贅沢、さらにはなんといっても表紙も素敵で、ああもう読みどころしかない『MONKEY』、『古典復活』号でございます。ぜひみなさま、お読みくださいませな。どうぞよろしくお願いします。

 

『みみずくは黄昏に飛びたつ──川上未映子 訊く、村上春樹 語る──』につきましては、こちらの記事をご覧ください。

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そして、「新潮」11月号には新潮新人賞作品が発表&掲載されておりまして、長い議論&選考を経て、受賞作が決定いたしました。『恐竜たちは夏に祈る』高橋有機子さん、おめでとうございます! そして選評を寄せています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

 

いまは今月中頃に刊行される小説『あこがれ』の準備やそのほかの仕事でなにがなんだかという毎日ですが、日々は毎日あたりまえの顔をしてつづいているのでいつになってもやることばかり、でも誰だってきっとそうだよね。今月はサイン会も予定しておりまして、名久井直子さんによる装丁も素敵で、『あこがれ』にまつわるお知らせは追って。スペインの写真&記録も追って。山梨文学館での楽しかったあれこれも追って。けれども追って追ってとしているうちに月末のシンガポール出張に気がつけば行って帰っておなじようにパソコンに向かっているような気がしていて、こうなるとあいかわらず人間っていつを生きてることになるのかしらんまったくもって不思議ですわね、あらあらかしこ!

 

2015.10.02

『ただようまなびや 文学の学校 2015』に講師として参加しまーす

 

2015年 11月28日、29日に福島県で開催される、

『ただようまなびや 文学の学校 2015』に、

講師として参加することになりました!ワークショップというかたちで、みなさんと一緒にあれこれ考えて、そして実践できればと思います。

 

古川日出男校長をはじめ、柴田元幸さん、開沼博さん、華雪さん、豊崎由美さん、レアード・ハントさん、ゲストに三浦直之さん、などなど豪華な講師陣!そんな『ただようまなびや』については、まずはこちらでチェックをば!とっても見やすい&アクセスしやすい素敵なサイト、こちらで全体を眺めることができます。

 

古川日出男校長の「ただようまなびや宣言 2015」にもありますように、今年のテーマは『肉声、肉筆、そして本』であります。今回のルールは、PC禁止、とありまして、これもまた楽しみですね。本当に形式というものは内容をいやんなるほど規定するのでどうしてくれよう、きっといつもと時間の流れだって違って感じられることでしょう。楽しみ。

 

そしてわたしも、いくつか登壇&ワークショップで講師を務めます。

 

詳しくはこちらで時間割をチェックしてくださいませ。

 

ワークショップひとつめ『ふくらむ言葉、物語』では、短歌から物語を作ろうと考えています。受講者には前もって、「こんなあんばいでひとつ」という感じの、わたしが作成したものと、お題として選んだ短歌を送付します。そしてみなさんに作っていただいたものを中心に、みんなであれこれディスカッションしたいなと思っております。

ふたつめでは、樋口一葉『たけくらべ』をもとに、耳と口、聞くことと発語することにおいて言葉はいったいどうなっているのか。また、翻訳の現場ではいったい何を起こっているのか。それらを体験しながら『たけくらべ』から抜粋したいくつかの文章をじっさいにみんなで現代語訳もしてみたいと思っています。たっぷり数時間、みなさん一緒にやってみましょうな!

 

 

そんな感じで、みなさま、募集開始は10月28日午後17時から開始です!

みなさま、ふるって!

2015.09.18

歌唱、そして『たけくらべ』講演 in 山梨文学館

すっかり秋、またも秋、最近は雨で冷たいのだけれど、昨日はリハーサルに行ってきました。 せんがわジャズフェスティバル、たしか2008年にも参加しましたが、今年もチェロの坂本さんにお誘いいただいて、とてもうれしい。

 

それ以前にも金沢21世紀美術館、そしてアラーキーの個展を記念した宮本三郎記念館でのパフォーマンスと、 考えてみればこの数年にわたって数回しかしていないライブはぜんぶライブハウス以外のところで、 今回もやっぱり劇場なのだった。最後、みなさんのまえで歌ったのは3年前、ちょうど妊娠しているときだったな、もう3年なのか、まだ3年なのか、きっとどっちもなんだろうな。

 

斉藤哲也さん、千住宗臣さん、鈴木正人さん、そして坂本弘道さんという素晴らしいミュージシャンとご一緒できて、歌うことができて、リハーサルの一分一秒がなんだかひしひしとしていました。  今回は朗読と歌ということで、とても楽しみ。今はもうずっと文章を書くことばかりになっちゃったけれど、でもわたしの文章は興味なくて、歌だったら聴きにいってもええでというかたもわりにいらして、 20日は数年ぶりに楽しんでもらえるかもと思ったら、それだけで今から興奮して、そわそわしてしまう。

わたしの出演は、9月20日(日)、坂本弘道ディレクション、16:30 からの予定です。

文章を書くことも歌をうたうことも楽しいとはあまり思えないままここまで来たけど、 でも、今は歌をうたうことがとても楽しいし、楽しいと思ってよいのだという気持ちに知らないうちになっていて、それも少し不思議なのだけれど(でも、このあいだ発表した『苺ジャムから苺をひけば』と、前編の『ミス・アイスサンドイッチ』は初めて楽しんで書けて、びっくりした)、なんか、今はそういうムードのようです。

 

 前売りチケットは完売しちゃったみたいなんだけど、当日券が少しはでるはずなので(20日当日、10時より若干数販売予定だそう)どうかみなさん聴きにいらしてね。つぎいつ歌うのか自分でもよくわからないから、 一生懸命、楽しく、丁寧に歌いたいと思います。

 

そして明けて月曜日にはわたしは仕事でバルセロナへゆかねばならず、 そんななかオニが発熱したりわたしも風邪をひいたりゲラも山積してるしいったい週末は荷造りや入稿でなにがなんだかという感じでこれほんまにわたし行けるんやろかと思ってるねんけど行くしかないので行くのだろう、 バルセロナに無事に着いたらまた向こうからブログアップしたいなと思ってます。

 

***

 

そして10月に帰国してほとんどその足でこんな催しが!!!

樋口一葉『たけくらべ』を新訳した川上未映子による朗読と講演会を開催します。

2015年10月3日(土) 開場 13:00

開演 13:30 会場:山梨県立文学館 講堂

400-0065 山梨県甲府市貢川1-5-35

入場無料 定員:500名 ※要申込

055-235-8080 電話または文学館受付で直接お申し込み下さい。

詳細はこちらのPDFファイルで。

 

2015.08.20

シンポジウム、ライブ、お知らせ、ふたっつ

9月2日(水)18:00〜大阪城スクエア

「活字文化推進会議シンポジウム『本屋に行こう』」

に参加します。当日、登壇予定のみなさまは、B&Bの内沼晋太郎氏、講談社編集者、加藤晴之氏、隆祥館書店の二村知子氏!申し込みのリンクを張ろうにも、わたしが調べられる範囲ではネットに情報が出ておらず……このあいだ読売新聞の全国版に告知が出たらしいのですが……お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

9月20日(日)16:30〜18:00

『JAZZ ART せんがわ2015』

に出演します。ライブです。前回は妊娠中の3年前、宮本三郎記念館でのアラーキーの個展以来だからかなり久しぶり。坂本さんにお誘いいただいて、素晴らしいミュージシャンたちとご一緒することになりました。出演者についてや、チケット入手方法などなど、くわしくはこちら!! 何を歌うかまだ決めていないけれど、朗読もする予定でいます。楽しみです。みなさま、よろ!

 

 

2015.08.08

新潮9月号『苺ジャムから苺をひけば』

 今日、郵便局に用事があってお昼間、外に出たのだけれどすごかった。まったくの夏のピーク、いくらなんでも、とぶつぶつ言いながらしかし暦のうえではもう夏は過ぎ去って、明日からは秋なのだ。そして新潮に、小説『苺ジャムから苺をひけば』が掲載されました。わーい!

 

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 この小説はちょっとまえ(っていってもずいぶんまえか)に、やはり新潮に掲載されました『ミス・アイスサンドイッチ』の続編で、そこに登場していた女の子、ヘガティーが主人公です。いわゆるスピンオフとでもいうのかしら。でもこっちのほうが『ミス・アイスサンドイッチ』よりもずいぶん長くなって、「こ、こんなうきうきとした気分でいいのだろうか」と何度も自問自答するほど、この二作は書いていて本当に楽しい気持ちだったです。

 『ミス・アイスサンドイッチ』のときは小学4年生だったヘガティーも12歳になって小学校生活最後の季節を過ごしております。前作を書いてから、ことあるごとに、どーも、ヘガティーのことが気になっていて、今回書けてよかったなーと思っております。もちろん『ミス・アイスサンドイッチ』では主人公だった「ぼく」も(彼は麦彦くんというのだった)今回もヘガティーと一緒にあれやこれやと悩んだり走ったりしてちからいっぱい登場します。ぜひ、また彼らに会ってやってくださいませな。どうぞよろしくお願いします。

 で、この二作を書いているとき、ずーっと聴いていたのが、みんな大好き、

  Feist の「1234」でした。

 

 

 あなたは変わってしまう

 本当の自分を知ってるのに

 優しい気持ち つらい思い

 どっちなのかわからない

 心地よさと寒さ

 カートに馬をつないで

 十代のころの希望が泣きそうになってる

 小さな嘘ひとつがとてもこわくて

 1234569 あるいは 10

 あのころの気持ちはお金じゃ買い戻せないよ

 あなたは変わってしまう

 本当の自分を知ってるのに

 あなたは変わってしまう

 本当の自分を知っているのにね

 十代の男の子たち あなたの心を傷つける

 十代の男の子たち

 あなたの心を傷つけるわ

 

 ヘガティーと麦たちがやがて迎える季節だなあ。

 『苺ジャムから苺をひけば』、楽しんでもらえたら、とてもとてもうれしいです(『ミス・アイスサンドイッチ』もよろしくね)。

2015.07.07

『GRANTA』webに『彼女と彼女の記憶について』

 

短編小説『彼女と彼女の記憶について』が、英国文芸誌『GRANTA』webに掲載されておりまーす。『GRANTA』の今号のテーマは「所有」。翻訳は、由尾瞳さんです。

オリジナルは柴田元幸さん責任編集『MONKEY』vol 2 に掲載されていますので、ぜひお読みくださいませ。

 

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そして、少しまえにアメリカで刊行された『MONKEY BUSINESS』に、短編『十三月怪談』が掲載されています。こちらは短編集『愛の夢とか』に収録されたものです。こちらも翻訳は由尾瞳さん。うれしいな。書評もこちらでお読みいただけます。ぜひ。

 

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梅雨ですねえ。蒸しますねえ。もう七月なんだねえ。こぼれているもの、やってくるもの含めてまたまたお知らせしたいと思います。追って追って。そして『きみは赤ちゃん』が、11刷に……。発売からまる1年、版を重ねております。読んでほしいなあと思っている方々に届いている実感がとてもあって、しみじみと嬉しいです。読んでくださって、本当にありがとう。

 

2015.07.02

思い出はまるで、きしめんのように

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 連載でいっつもお世話になっている多田玲子さんの個展に行ってきた!大好き。素敵な絵を二枚も購入できて、わたしは本当にしあわせだった。寝室に飾るための眠りの絵だよ。また今度写真のせます。

 

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 ほとんど寝てないにもかかわらず次の日が土日であれば、オニを外につれてゆき、エネルギーを放出させなければならないのである。これがきつい。まじでしんどい。2歳のあいだはレッドブルを飲んで乗り切っていたけれど、けっきょくあれは、命の前借りなのである。なので自力でがんばっているけれど、3歳男児の好奇心と弾力を受け止めるには38歳(もうすぐ39歳だよ)まじできつい。意識がぼんやり遠のいてゆく炎天下、疲労も、太陽も鋭い光も、ここで起きていることがもう何もかもがうまく信じられなくて、「こ、これってほんとのことかなあ……、、、」って、まじでいつも思うけど、ぜんぶほんとの、ことなんだよ。

 

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 もうずいぶんまえになるけどディズニーランド&ディズニーシーに行ってきました。途中で大きな地震がおきて、でもディズニーの完璧な対応によってまるで平気だったわたしたち(シーにいました)。猫は「おしゃれキャット」のマリちゃん。しかし家ではなぜかナナちゃんになっています。モンスターズインクのサリー、そして、みんなでしゃがんで指示を待っているところ。

 

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 こちらも二ヵ月くらいまえになるけど髪を短く切りました。いまは伸びて、ストレートパーマをかけていないので、もうごわごわ渦巻くソフトクリームみたいになっていて、どうすればいいのだろうか。梅雨だよ。湿気だよ。うねりだよ。今日もスパゲティを食べて生きてる。

 

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 「ねるねるねるね」と「野菜でできた猫クッキー」。ねるねるは、わたしが子どものときからあったけど、こんなにきれいだったろうか。もっとダークでしっかり魔女感あったよね。そうだ、文庫の『すべて真夜中の恋人たち』が8刷になりました。読んでくださったうれしいです。