川上未映子

旅行

2016.05.02

胸が痛い 2016

 

 ニューヨークの4月は寒くてたった今シカゴに着いたとこだけどさらに寒くてまるで冬みたい。珍しく写真撮ったり歩いたり、朗読したり考えたり、それから素晴らしい作家たちと話をしているとこちらの時間はあっというまに過ぎてゆく、比喩じゃなくて実際的に3日前からものすごーく胸が痛くてアシスタントのミミに「ねえねえ、わたしがもし明日起きてこなかったり倒れたり死んだりしたら、『そういえばミエコさん、胸が痛かったって言ってました!』って伝えてね」と言ったら、呆れ顔&眉をひそめて「いやだネガティブ……わかりました」みたいな感じでなんとか無事に移動できた。明日はシカゴ大学。麺が食べたい。

 

 たくさんの電車、去年の息子に見せてあげたら一時間は動かなかっただろうなあ

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 MONKEY BUSINESS!!

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 ハイラインを歩き

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  ひらいた本のかたちをしたスタンダードホテル、たしか

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 日本にもあるらしいけど行ったことないけどフリーマンズってとこのハンバーガー&ラデュレでデザートなど

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 ふたたびMONKEY BUSINESS!!

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 散歩をしていたら緑色の液体が……グレムリンみたいで胸が踊る(痛いけど)

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 おそらくびりびりするようなケーキやさん

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 カフェでレシートと一緒にもらった民主党など(ポストカード)

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  そして、アジア・ソサエティ

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 旅と対話の詳細はいずれまた。素晴らしい時間だった。それにしても胸が痛い 2016(比喩じゃなくて) 。

 

2014.06.04

シャンデリアからは何が

 なんとか平常運転にもどったけれども、更新が滞ってしまって、心はあせるわ。
 なにからアップしようかな、と思いつつも、どれでもいいし、どれでもあかん、に地味に引き裂かれて、忙しいのもあるけれど結果的に遅々としてしまう。というのも、これまで長くブログを書いてきたわけだけれども(この数年は告知ブログを化してしましたが)、そのほとんどが文章だったために、そのあんばいに慣れてしまっていて、こう、写真をアップする決定に、いちいちいまいち、欠けるのである。

 週刊誌や女性誌でのコラム連載があるので、それとは違う、そう、文字少なめで写真などを載せる感じでひとつやってみよう……と決心したにもかかわらず、「誰がわたしの食べたものなどを知りたいだろう……」「誰がわたしの購入したものに興味などをもつだろう……」と思ってしまうとなんかむにゃむにゃとしてしまい、この体たらくなわけなのだった。でも、あまり考えてもあれなので、先月、息子が2歳の誕生日の記念に泊まったホテルのことなど(それよりも先に、先月に観た『アナと雪の女王』とか『ブルー・ジャスミン』の話も書きたかったのになあ、とほほ)。

 多くの男児とおなじように、新幹線に異常な興味を示す息子のために、東京駅ステーションホテルに宿泊しました。一泊だと疲れるだけなので二泊にして、二日目に新幹線を「もうええやろ」というくらいに見せてやるという段取り。抱きかかえているだけで腕がもげてしまいそう&必死で肝心の新幹線の写真が一枚もないのがどうなんだろうと思うけれど、新幹線というのもこれなかなかのもので、息子につきあって本やDVDやそうしたもので見ているうちに、こう、なんか擬人化とはいわないけれど、しかし独特の愛嬌が生まれてくるものなんですね……表情がわかるようになってくるというか、なんというか……。

 もちろんそういった感情移入なんてのは新幹線にたいする姿勢として野暮で無用であることはわかっているのだけれど、しかし「よくみると、かわいいよな……」「佇まいが、いいよな……」みたいな気持ちがやってくるのは隠せない。基本的にはかたちそのもの、色そのもの、そして動きそのものの素晴らしさなんだけれど、だから、やっぱり見てるとずっと見てしまう。基本的には物がそこで動いている、ということには前提としての感動めいたものがありますね。

 それにしても息子、そして子どもたちは、なぜ、「こまち」、「はやぶさ」、「かがやき」、「はやて」がすきなのだろう。いったい何を感受しているのだろう……(ちなみにわたしは『つばめ』がすきです)。

 しかし、わたし的にはやっぱりホテル……。ステーションホテルには初めて泊まったけれど、内装も好みでみなさんもすごく親切で、廊下も長く天井は高くとても快適でした。部屋の窓からは駅の真ん中、カーテンを開ければすこしだけ駅の一部になったみたいな感じだった。

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 そして室内には小ぶりながら素敵なシャンデリアが。これを見て、かつてシャンデリアが本当に欲しい時期があり、けっこう本気で探していたことを激しく思いだした。

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 過去にそんなことを考えていたこと、この日シャンデリアを見るまで思いだしもしなかった。けっこう本気で色々探していて執着していたはずなのに、そのことじたい、まったくなんにも覚えていなかった。たった数年前のことなのにと数えてみるとけっこうな時間、8年くらいが経っていて、そのことじたいもわからなかった。8年だったらそりゃあまあ忘れてもしょうがないかと思うけど、しかしどこを振り返ってみてもこのシャンデリアみたいに忘れていることばっかりなのだろうな、と思うと人生とはいったい何でできあがってるのだろうと思うけど、まあ、それは「今」なんだろうとは思うけど。

2014.05.20

ところでパリでのお買い物

 朝日新聞で7年も連載していたファッションにかんするコラム「おめかしの引力」も今年になって終わり、や、べつにその連載があったから買い物をしていたというわけでもないのだけれど、もう今年は買い物するのやめよう……だって服も靴も増えるいっぽうやし、かといっていろいろをちゃんと整理するための時間も根気もないわけで、そんなふうに言い聞かせてわたしはこの春を迎えたのだけれど、なぜそうなってしまうのか……外出すればいつもいつも買い物をしてしまう。何かしらを買っている。や、そのすべてが本当に欲しいものなのだけれど。そしておかしなことを言うようだけれど、これは本当のことなんだけど、しかしクロゼットをひらいてみても、なぜかあした着る服がない。こんなに服がたくさんあるのに、いったいどうなってるんだろう! 悩んだすえに数年前に買ったのとかをクロゼットからひっぱりだして見慣れたような組み合わせを着るというような、もうわけのわからない具合になっています。

 で、「ぜったい買い物なんかしませんえ。まじで、とくに、自分のものは」と決心してパリに到着して、二日目まではそれを守った(体調もあんまりよくなかったし)。

 しかし、つぎの日、お昼に日本食&おそばを食べたらなんかテンションがあがってしまって、ふらっと入った子ども靴店に入るやその可愛らしさに圧倒され、「や、そうはいっても靴は要るしなあ……」などとつぶやき、そしてボンポワンに行くや伊勢丹や二子玉高島屋の店舗を6〜7っつくらいくっつけたようなその大きさに「!」っとなり、そこから何かがおかしくなって(いつもの調子になって?)、買うつもりのないもの、想定外のものばかりをいろいろ買ってしまった(そもそも何も買う予定ではなかったのだ)。

 たとえばわたしはエディ・スリマンの愛用者でもなんでもないけれど、あべちゃんの買い物にサンローランについていって待っているあいだ、感じのよい店員さんと話しつつ、「……そういや日本では完売やったトレンチの36とかってあったりするのかしらん……ま、ないよなあ、あっても関係ないしなあ……」と何となく思ってしまい、そして何となくきいてみたら「ある」というのでこれも何となく着させてもらうと、なんかすごくいいような感じがして(そしてその日が寒かったってこともじゅうぶんあると思う)、そして手に入りにくいとなるときらめきはいっそうきわだってしまってうれしくなって、そしてそのすごく感じのいい店員さんがそのときにさらりと赤のバッグを持ってきてくれてそれがなんともタイミングがよくてそのこともなんだかうれしくて、おまえうれしかったら何でもいいんかというようなあんばいだけれども、けっきょくそのふたつを購入。

 しかしこれは衝動買いというほどの衝動買いではなく、去年から使ってる黒のバッグの色違いで、まーなんというのか、これが本当にまじで感動的なほどに使い心地がよくて、フェミニンなかっこうにも激オフのときにもかっちりのときでも、とにかく、いかなる! いかなるかっこうのときでも似合ってしまう、魔法のように優れたバッグであるのだった。去年はずっとこのバッグを使いながら「……エディ・スリマンって本当の天才なんじゃないんだろうかぶつぶつぶつ……」とまじでひとりごとのようにつぶやいてしまうほどで、とにかくふたつをまんべんなく持ってバッグの寿命を二倍に伸ばし、長く使ってやろうという魂胆(と言いつつほとんど外出しないのだけれども)。
 

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花がらのワンピースなどに合わせるとそれだけで秋は余計なこと何も考えずとも生きて行けるような気がするトレンチコート。軽くてよさげ。

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 こちらは息子の靴たち。ぜんぶサイズがちょっと大きいんだけれど、このサイズしかなかったのよね。履けるようになるのは来年の夏でしょうか。
 

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 ほいでこれはふらりと入ったお店で見つけたポエット・セーター。カシミア&ウールでちくちくもせず着せやすそう。なにしろ、ポエット! 一目惚れで、2歳用のと4歳用のを購入。大人用もあればいいのに思ったけれどしかし子どもだからいいような気もする。
 

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 パリのボンポワンは大きさはもちろん東京とは違う品揃えでみてるだけで楽しいけれど(わたしは似合わないので着ないけれど)、息子の洋服のほかには何といっても靴下を購入。子ども用にしては高いけれど、しかしこれが使ってみるとどれだけ洗濯機&乾燥機で無頓着に洗いに洗って洗おうとも、これがもうぜんぜんへこたれないのである! 一年中、毎日履いて洗っても色褪せもせず、かたちも崩れず、つねにしっかりとしていて、なにしろ現在、履かせようとするたびに20分とか余裕でかかるイヤイヤ期のまっさかりである。「時間ないよ、はよ履きなよ!」「ヤ!」「履くといいことあるよ、履きなよ!」「ヤ!」「履くと楽しいから履いてみなよ!」「ヤ!」「じゃあもういいよ、はだしで行きなよ!」「ヤ!」……毎朝のこんなやりとりに放っておくとだだ下がりに下がってゆくこちらのテンションをボンポワンの靴下は食い止め、そして気持ちをあげてくれるのである! もちろんやっぱりそもそもの色もいいし、なによりも丈夫にできていて、ほんとうに重宝しています。そしてほかにはぬいぐるみ。息子がまだ赤ちゃんだったときから見つけたら一匹ずつ家に連れてかえってきた猫シリーズで、今回は豹がらの子がいたので仲間入り。
 

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 ほかにはKENZO、V&R、セルジオ・ロッシ(マノロはなかった!)etc、そしてセントジェームスの欲しかったボーダー・カットソーはすべて売り切れだったけれど、しっかし何がもう今年は買い物しやんだよ、けっきょくはあいかわらずの呆れた展開に無言になりながら、しかし多分に漏れずパリは買い物的にちょっとやばいなと思える街であるのだった。空のスーツケースを用意してでかけたという知人の話を何の感慨もなく聞き流していたけれどその気持ちがちょっとわかる買い物の楽しさで、時間があったらヴィンテージのワンピースもみてまわりたかった。買い物って楽しいよなあ、すっごい、楽しいよなあ……でもこの楽しさっていったいなんなのだろう……と、わたしのなかのどこかの部が冷静になろうとするのを「そう、わたしはお酒も飲まないしごはんだって何でもいいし、倒れるなら着倒れで、いいよね!!」と妙なテンションでさえぎりつつも、しかしすぐあとでやってくるトカトントンには要注意、なのだった。

 

2014.05.09

猫のジョルジュと、なんて、むずかしいの

あっというまに時間が過ぎてパリともさらば。
『Seins Et Oeufs』(「乳と卵」)『De toutes les nuits, les amants』(「すべて真夜中の恋人たち」)、そしてつぎは「ヘヴン」を刊行してくれるフランスの出版社Actes Sudのお招きによるプロモーションのための滞在だったわけですが、取材も含め時間がやっぱり少なくて今度はもうちょっと長く予定を組みたいと思ったり。

ル・モンド紙のインタビューでは、創作活動や作品の内容についてはもちろん、日本における女性の立場や活動について関心があるみたいで、そのあたりの質問をたくさん受けた。逆にどんな情報がありイメージを持っているのか、わたしはフランスの女性の立場についてこのようなイメージがあるけれどじっさいのところはどうなのか、などなど逆取材みたいな感じにもなってインタビューというよりは対談みたいにもなったのだけれど、出産育児と就労の関係やむずかしさ、あるいは増えたかのようにみえる選択肢の問題点などなど、制度の違いはあれ双方に大きなズレはなく(もちろん、とくに出産育児にかんしてフランスの制度を見習うべき点はたくさんあるけれど)、本質的にはどこもしんどいな、という手ざわりだった。

とくに日本では、たとえば子育てをする女性が自立できるだけの収入を確保するために働くには、それが祖母でも祖父でも誰でもいいけれど、専業主婦的に献身的に24時間対応で子育てにむきあってくれる存在がなければ不可能なのだよね。

子どもは急に熱を出すし、日々アクシデントの連続だから、保育園やシッターさんという環境だけで母親が単身者とおなじように仕事をこなすことはできない。24時間態勢でめっさ働いてめっさ稼いでいる女性が「すべての女性が手に職をもって、いつでも自立できるように自分たちとおなじようになるべき」という理想をときどきいうし、みんながそうできるならどんなにいいだろうとわたしも思うけれど、そしてそういう理想をいう女性がすべてそうだとはいわないけれど、しかしたいていの場合、24時間、親身な立場でフレキシブルに対応してくれる人が自分の母親だったり身内だったりにいる場合が多い。くりかえしになるけれど、全力でばりばり働こうとする人がいるところには、常に専業主婦的役割を引き受けてくれる人が必要な(もしくは、いる)のである。男女問わず、日本の就労システムは専業主婦を必要とする、飽きもせずそんなあんばいになっているのだよね(ためいき)。もちろん、わたしだってもれなくそうで、単身者だったころの半分しか仕事ができていない現状だけれど、しかし今回のような海外出張などの場合に息子を預かってくれる大阪の姉がいてくれるおかげで、精神的にも実際的にも、「半分しかできていないな」って感じる程度で済んでいるのだと思う。ああ、色々がどこまでもむずかしいことよのう。

 

 

「乳と卵」「すべて真夜中の恋人たち」、そして「ヘヴン」を翻訳してくれているパトリック・オノレさんとわたし。

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ホテルはなかなかに女の子が好きだろうな!というインテリアで素敵だった。

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素敵な階段。

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そしてActes Sudのすばらしいお庭。

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向こうからやってくるのは…

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Actes Sudの猫、ジョルジュ。

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ジョルジュとわたし。

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2014.05.05

またねジュネーブ、かわいらしきすずらんのことなど

これを書いていたのはジュネーブで早朝の六時だったけれど、ばたばたと移動して、もうパリに着いて一日がたってしまった。

きのうのジュネーブ。午後からとても晴れて、それはもうすばらしい景色だった。森も湖もれんがも輝き、ロール地方へ行くチームについていきたかったけれど、時間が微妙にあわず、仕事もちょっとあったので対談の仕事を終えたあとホテルにもどって連載原稿を書きながら過ごした。

ジュネーブの街については、ホテルで書いた原稿(週刊新潮)に書いてしまったので、発売されたあとにでも、こちらでもっと詳しく旅行記めいたものを書きたいな、と思うくらいジュネーブはどくとくの強さと美しさと掟と自信をもって、それらにみなぎる街だった。石畳を歩きながら、石畳ひとつひとつ踏みしめて歩くにもすごく緊張したために、撮れた写真も数枚というあんばいになってしまった。

しかしそのまにまに街ではすずらんの花をみかけて、何でも5月1日には男の子が女の子にすずらんの花を贈るという習慣があるのだそう。すずらん、なんとかわいらしい花だろう! いつだったか、東京のハイアットリージェンシーだかセンチュリーハイアットだかシャングリラホテルだかのロビーにとてもたくさんのすずらんが飾られていたことがあったけれど、たくさんのすずらんを眺めながらとてもしあわせな気持ちになった。タワー状に積まれていてもすずらんはすずらん然とし、思わず耳を近づけたくなる。すずらんは葉の色もどくとくで、全体の大きさも曲線も、それから花びらのかたちは髪形としてもナイスナイス、ヴェリナイス。

そんなわけで数日の滞在だったけれど、初めて感じる種類の名残惜しさも。
でもそれは、ジュネーブでお世話になった方たちが大きいのだと思う。もちろんわたしたちは仕事でやってきたわけだけれど、でも、色々なところを案内し、楽しい話をしてくれ、さらには体調やこまかな変化へのお気遣いなどもいただいて、とにかくその滞在を少しでもすてきなもの、よいものにしようとしてくれるみなさんの愛情がひしひしと伝わってきて、本当にうれしかった。そういう記憶と訪れた街というものがひとつにしっかりと束ねられてゆくのだと思う。また、ジュネーブはまた来てみたい。できれば夏に花火のあがるころ。

 

 

とても青いレマン湖。

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そして旧市街地でみたたくさんのドアのなかからアンナカヴァン的なひとつ(ジュネーブは関係ないけれど、でも)。

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2014.05.02

いつか能動的に旅する日

時差ぼけの予感におびえつつ、しかし思いのほかぐっすり眠れてジュネーブ時間で目覚めることができてほっとした。夜になるのは遅くても朝はふつうにやってくるので7時半ごろレストランに行って朝食。さすが、といっていいのかどうかわからないけれど、チーズとヨーグルトがおいしかった。

ジュネーブはしとしと雨。だんだん明るくなってきて霧めいた雰囲気。山が低く、湖を縁取るように建っている家もかわいらしく、左手には森が広がる。そんな風景を眺めながら、わたしはいま仕事だからジュネーブにきたわけなんだけれど、ここにいる人たちがみな仕事できているということはないはずで、とすれば純粋に、ああジュネーブに行こう、という自発的な気持ちによってここへきているはずであって、わたしはいつかそういう人になれるのであろうか、という疑問がふとよぎった。どういう気持ちが芽生えれば、ジュネーブへ旅しようと思いつく人になるのであろう。これまでヨーロッパにきたすべての動機は仕事であった。

ところで寒い。思っていたよりずっと寒い。なんかまたいろいろ間違えた気がするけれど、なぜか旅行にでると白いブラウスばかり持ってきてしまったことにあとで気づく。こんなには着ないよ。

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そして町歩きように持ってきたシャーロットオリンピアのぺたんこ靴。レオパード(もうヒョウ柄とは言わないんですってね)柄が気に入ってるけれど、くちびるの形になったまえのところが甲にあたってそれが痛い。もう何回か履いてるのに、あんがい慣れなくて困ったものだ。

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2014.05.02

ジュネーブ着

ミュンヘン経由でいまさっきジュネーブに着きました。12時間近くのフライトだったけど5時間くらい眠ったせいかこれまでヨーロッパに行くときに感じていた長さはあんまりなくて、しかし早くも時差のしんどさがでているようなそんな感じ。

ジュネーブは曇り空ときどき雨で肌寒く、東京も大阪も山口もそうだったけど、5月の陽気さなんてどこにも見当たらない。きけばパリもそんなふうらしくて、いい時期なはずなんだけどなあ。

羽田でうなぎを食べて、もう絶対に機内食はたべないぞと決心していたのに、なんとメニューに一風堂のラーメンがあって、無類の麺好きとしてはみなかったことにもできずいただくことに。6年くらいまえにパミール高原に行ったとき、お湯が沸いてもそんなに熱くなかったことなど思いだしながら、あのときあの場所で会って一緒に過ごしたアサリクは元気だろうかな、と思いだす。ときどき写真は見ているけれど、もう会うことは、ないんだろうな。きれいなお姉さんになっただろうなあ。

湖のみえるホテルの部屋からの景色、もうすぐ夜になる。

 

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2014.05.01

そろそろ出国

気がつけば羽田におり、飛行機にのる直前のいまなのだった。GWの並びのせいか、羽田はとても空いていて、しばらく食べられなくなる日本食を食べました。

ジュネーブはシンポジウムに参加するためにゆくのだけど、そのあとのパリは新刊のプロモーション。「すべて真夜中の恋人たち」のフランス版はこれ。

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今年中には「ヘヴン」も刊行される予定なので、楽しみ。ではそろそろ搭乗です。ねむれますように、なむなむ。


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