「しつこい」というのが私の性癖でもあって、
好きになったり気になり出すと、それは何でこんなにいいのか、これに惹かれる気持ち、これは一体何なのか、などなど、追求する気持ちに一切が奪われてしまって、
悲しみを撃つ手という曲も私にとってそうでした。
以前アルバムに収録する際に、大理想の形で録音は出来たけれども、時間とは素敵でいやしいものであって、改めて聴くたびライブなどで歌うたびに、気持ちがどんどこ変わっていった。
どこまでも悲しい歌やと理解してたのが、いつの間にか、これはでかい祝福に向かって今ある悲しみを撃つという歌なのやと、歌う前提そのものが変わっていくのをびしびし感じるのでした。そして、わたしもその「大祝福」にぶちあたりたい気持ちだけをしっかと持ち、生まれ変わる準備をしました。
編曲にも知恵はないので精を出し、その上、佐藤研二氏が坂本弘道氏、三木黄太氏とやってはる、私が大好きなチェロユニット「COTUCOTU」に演奏をお願いできることになり、素晴らしい弦を、佐藤さんがかいて下すった。
出来上がったこの曲は、カップリングの「世界なんか私とあなたでやめればいい」と
もども、悲しいことを知っている、そしてなおも生きてゆく、そんな人間の姿を全肯定、大祝福する、正々堂々の果てなき希望の歌であります!
世知辛い世の中で、いつ色んな耳に届くのかはわかりませんが、
聴いて頂いたその時が、作品にとっての本当のリリース、
私は震える気持ちでいます。
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