2007.11.28
甥っ子は電話を拒否
このように、曇りがおもおもしく茂げり垂れてる最中に、暖房器具がないので、寒いわけで、厚手の靴下をはき黙って部屋で仕事をするというのは、行ったことないけれどもなんとなく北欧の気分で、いいね。
しかしあまりにも何の音沙汰もないでの、大阪の5才の甥っ子に母親(姉)経由で電話をすれば、「みえこ、うーさい」ってな具合で最近は拒否されているわけで、生意気になったものです。「今度ね、ってみえこにゆうたげて」とか電話の向こうであしらわれたりしてるわけ。
先日、父親が倒れたときも、母親(姉)があわてふためくなか、ゼリーなどを食し、「とりあえず、お薬のんだら治るでしょー」と放ち、母親が「薬で、治らんかったらどうするの」ときけば「え、そしたらお薬、倍のんだら治るでしょー」とか云う始末。何が倍か。
そしてこの前、電話でわたしが、
「あなた、最近ピカチュウにご執心らしくって、わたしはとことん残念やわ。あんな誰も彼もが無反省に追いかけてるキャラクターをおまえも好きだなんて。どうやの。あんなの、単に黄色いだけですやん」と苦言を呈せば、
「えー、そしたらみえこがこどものときから大好きなドラちゃんはどう。ドラちゃんなんて、単に青いだけですやん」。
わたし、ま!つって、もういっかい、ま!つって、結局、ま!しか云えず終い。「じゃね!」とか云われてそのままプッ。曇りはよく見ると、真っ白であるな。
投稿:by 未映子 03:16 PM [日記・コラム・つぶやき, 甥っ子] | 固定リンク | トラックバック
2007.07.17
こころ、笑った顔がまあ
蒸す蒸すするのでクーラーを入れたが完全に死んでいたので業者さんにテルするも数日後。あー。なんかの折に理想の男性はどういう?とかって話になるじゃないですか。わたしはその都度すごく困って、あんまよう知らぬし、ジョン・トラボルタ、とか苦し紛れに云ってたのやけど、理想つってもなあ、だいたいが知らぬしなあ、日本人なら葉隠覚悟かなあ、とかも思うのだが、いかがなものかしらん。風が強いとこのまえ大阪に帰ったときに5歳の甥っ子とともに自転車で全力疾走したときのことを思い出す。
びゅわびゅわごんごんと風が耳を襲って渦巻いて、我々はあの日、大阪は鶴見区の花博跡地で、完全に風そのものであった。そんな風の吹きし切るなか、
「みえこぉー!みえこぉー!」と絶叫する甥っ子。
「なんじゃあーーーー」って返すわたし。
「み、みえこぉー、に、(←風に負けてる)、にんげんのぉー、こころはぁー、どっ、どこにあるのぉおおおおおおー」。
「そんなもんがぁー、わかったらぁあー、くろうはせんのじゃー」ってわたし。
その瞬間、「みえこッ、止まって!」と甥っ子。
きゅっと止まって、キッと見つめ合って我々。
そこで甥っ子、
「じゃあ、どことどこが、いま、喋ってんのーん」
つって髪の毛もさもさんなりながら笑った顔が、なんというかまあ。
投稿:by 未映子 02:44 PM [日記・コラム・つぶやき, 甥っ子] | 固定リンク | トラックバック
2007.04.17
甥っ子、宇宙焼き
こないだ5歳になった甥っこから電話がかかってきて、「ミエコに質問。あー。でも答えれたらでいーよ。宇宙と世界ってどうちがうのん」とか聞かれて絶句、うへえ、こんな種類の質問てばうかうかとは答えられへんやないのとか思って構えて、「そ、そ、それは、それは、」と、もごもごゆうてると、「知らんの」「や、それは、…ちょっと待って」「…」「えっと」「…」「まず、」「…」「まず、…宇宙と世界は、」「…」「う、宇宙と世界はぁ、」「…」「宇宙と世界は、こ、言葉がちがう、」「…それから?」とか云われて答えられずにおると「もういいー」とか云われて電話をぷっと切られた。 ほんでそれから二時間ぐらい色々と一生懸命に考えて、結局うまいこれ!っていう言い訳を考えてよしよし!とか思ってうしし!つって電話したら、甥っこはおもちゃを片付けてる最中やったらしく、「あのね、いまボクおもちゃかたづけてて、ミエコが電話かけきたら右手にもつでしょ、そしたら左手でしかかたづけられないでしょ、そしたらかたづけるのが半分になってて今すごいこまってるからきっていい?」とか云われて、はっ、すみません、つって電話を切。ひゅー。
投稿:by 未映子 04:18 AM [日記・コラム・つぶやき, 甥っ子] | 固定リンク | トラックバック
2006.06.25
歯で穴をあける
ラジオで大阪に帰ったついでに姉の家へ行ったらば3歳の甥がいるので加えて1歳半のもうひとりの甥と連れ立って公園へ行ってブランコに乗せてやったらばものすごいテンションになって「ワンツースリーホウ!阿部ッ!阿部ッ!」とアタマが悪いんではないかというほどに舌を垂れアタマをまわし絶叫していた、もっともっともっともっと押してくれーというので一生懸命それを持続させてたら一瞬間、急に黙ったのでブランコを止めてみたらエラエラと白いものを戻してめっさ焦った、酔うというのがいまいちわからぬのらしいで、大人からしてみれば難儀な過程も子どもにしたら結果以外は難儀なことではないのだな、夏に出るお芝居の台本を読みながら人間が人生と教訓と感動について記録することと綺麗な足の女性についてイメージを浮かばせても子どもが近くにいると考えは何処にも溜まらないのであって、子どもといれば子どもであるなと思うわけであった、る、またまた昼下がり、テレビを見てるとでっかいピアノが出てきたので、見てみ、あれは世界で一番か二番目かに美しい楽器。おまえピアニストになる気はないの、頑張ってピアノ弾けばどう、鍵盤とは白と黒のふたつで見てるだけでいい気分になるよ、いうと、シャワー屋になりたいというのであって、シャワー屋てなに、というと、シャワーの水かお湯が出るあのたくさんの穴をあける人のことらしい、穴は何であけるのときくと歯であけるのだそうだ、大きさが全部一緒でなけりゃああかんので難しいのでは、ときくと、全部好きな大きさでいいのだそうだ、雨は睨んでおるな、雲も体も、重た、重た。
投稿:by 未映子 01:59 PM [日記・コラム・つぶやき, 甥っ子] | 固定リンク | トラックバック
2005.11.26
人は必ずや3歳でありました
あーえらい。体がえらい。えらいというのはですね、
大阪弁でしんどい・大変の意であって、えらい。心底えらい。いかれこれのやれんさでえらい。風邪をひいた。本格的に風邪をひきました。こんな風邪、久しぶりで焦るぜ。
大阪は普通である。金聖響コンサートは明日である。
以前帰阪したときに、あんたは聖徳太子か!と駆けずり回って私に叫んだ3歳の甥っ子は今回は私と目が合うやいなや、
「真っ赤かってなんていうか知ってるかー、れっどっどじゃ!」
っつって狂ったように叫んで一日中ほぼ半裸で転がっているだけである。
ということで写真は三歳のころの私であります。
このときの記憶はあるが写真が存在することに驚愕!タフでプリミティブな幼きあのころ夜逃げの際に、すべて置いてきたと思っていたのでなんかうれしかった。
なんかちゃんと着物を着ていてまるでくるよ師匠ではあります!
私なんかは今とまったくおんなじ顔で代わり映えねえなあ、などと思っているのですが、似てねーとかゆわれる。でも私には同じ顔に見える。
はよ風邪治さねばならぬ。
みんなも、うがいと手洗い、なめたらあかんよ。
投稿:by 未映子 10:59 PM [心と体, 甥っ子] | 固定リンク | トラックバック
2005.09.05
あんたは聖徳太子か!と連呼する幼児
私は叫んだわけ。
別に何かに対するノン!でも、お母ちゃん!でもなく、この泥棒ネコ!や、、これは人生のうちに一回は誰かに向かって鼻血でも拭きながら劇的に叫んでもみたい気もしないでもないが、これでもなく、もちろんこのアバズレが!でもなく、これはなんかこう、・・・このカタカナは打ってるだけでも申し訳なくただただ厭な気持ちに・・・・、や、なるから、これでもなく、とにもかくにも私は叫んだわけ。
声にならない声を、私は叫んだわけ。
こないだの大阪のライブの映像を、私ね、観ました。観ましたよ。
COTUCOTUもおりました。清水一登さんもおりました。素晴らしい演奏が、キャッチされてましたわ。そら素晴らしい演奏でしたわ。
そしてそこにはプラス私が映っておりました。そら、映ってますわね。そら、映ってるわよな。
私が歌ったんやもんよのお。ほぉら、映ってましたわ。
そして絶叫の対象は、私の身体でしたのん。
私のまあるいまあるい、身体よ。
私、急激に太ったんでしたのん。
もー、これどれくらいマジでっつってどれくらいってほらもー、どれくらいもなんもあるかいなってくらいに、もーこー、すんげいーい太ったの。どうすんねんなー。
誰かつまんでよ。もっと早い段階で、つまんでよ。肉を。あちこちのお肉を。でもって鳴らしてよ。低音効いた黄色い警鐘を、や、この際、警報を。町じゅうに。んで私のコメカミにびっちり張り付けつつ、鳴らしてよ。
でもね。もう遅いわ。遅いのだ。遅いのだよ。遅いのだからして。もう聴こえんよ。もう、つまめんよ。
だって、もう、決定的に太ったんだもの。物事には聖諦という便利な言葉があるのだからね。あ、これ、メイド・イン・ダザイ。聖なる諦めと書いてセイテイ。いいわね。21世紀のメンザイフ。私ね、もう、スマートかデブかってゆったら、きれいにデブ寄りなわけで。
なんっつっても背中がさー、高速道路のゆるやかーなカーヴの如く、ゆるーくてだるーくてさー、
わかる、高速道路のカーヴ。高速道路ってコーソクドーロってなんかホイコーローみたいで、クドーカンクローは違うけど、まあ、デブい。あーん。とかやりあうカップルはラブい。私はデブい。あーん。も、私の場合、溜息のあーん。
ショック。肉 is ショックや。私。いくら食べても、太らんかったのに。
これは年齢を重ねるということのへのまったき敗北宣言かしらん。もー。節制。私の嫌いな、というより、やり方がよくわからない、「節制全般」が雁首そろえて、もうそこまで。そこまで行進しながら私を迎えにきてるような気が、してきてる、着実に少しづつ。ねえ、これが噂の背水の陣、もしくはお尻に火がついた状態だっていうの。ねえ。水か火か知らんけど。ねえ、誰か。
しばらくぶりに実家に帰ったらさ、お姉ちゃんに、
「ぎゃっつ!あんた、首が短くなってる。にぶっ。
・・・・鎖骨って、どこ」
とかいわれてさ、
お母さんは目線はずしで、
「・・・それくらいのほうが、見ててふくよかな気持ちになれるから」
とか慰められてさ、
3歳の甥っ子は、私の顔見て、もー、寝てもさめても
「あんたは聖徳太子か!、あんたは聖徳太子か!」
って、なんやねんなそれは。どうすんねんな。もー。なんだかなー。うっひょい。
投稿:by 未映子 10:29 PM [心と体, 甥っ子] | 固定リンク | トラックバック
2004.09.29
帰京
疲れて新幹線。いや、そんなに疲れてなくても新幹線に乗って。乗ってた。
シートの後ろから足の先がごんごんとあたるんでしょうけど、ちょうどその振動はわたしの胃の真裏で、
そういうのにわたしは瞬時にほんとにかっとしてしまうので、すごく苛苛とし、またもやぼんぼんと後ろの男が隣の女と笑うたびにぼんぼん、わたしは身を後ろへ乗り出し「あたる、足」放ちしばらく見やった、そしたらなんかわたしが非常にならず者というか心狭き者のような体でもってさ、いくつもの視線は厭な感じだった、確かに堪え性の無いのは事実、少し憂鬱になれば俯くことも苦しい、新幹線は途中で降りることがなかなか出来ない造りというか目的になってるから、苦手、点滴と良く似ていて苦手、すごく苦しい、苦しくて苦しくて息切れがする、こまかみがきゅっきゅと軋んでいいとなる、わあ、といって窓ガラスを叩いてしまいたい気持ちになる、でも叩いたところで何がどうなるわけでもないので頭の中でわたしは叩くので、そうすると窓際の男性が、「そうでしょうそうでしょう私の分までめいっぱいとことん叩いてください」と云う、わたしはあらほんとうにほんとうにありがとうと云って、目的を持たぬ衝動、ああそんなことをいつまで云うのかやればしんやればしんと手首を分厚いガラスにぶつけてゆくのである、無論ガラスの勝ち、手首はいつもこんな調子で青くゆるやかに腫れ上がる、最近は、特に夢見が悪くてかなん、最悪の時期のよう、泣いてばっと起きて非常に苦しい、苦しくて苦しくて起きてもあんまり区別がつかんから濃いさ増えた苦しさとああもうが膨張してからだの感覚は実際的になってきて、大変、恋人と眠っていた時にも怖い夢ばかりみていて人によって対処の仕方が違うので寂しい思いを余計にすることにもなったり、けれども小さな子供が羨ましい、泣けども理由を聞かれても答える術がないというのは両者納得の上で泣くやむまで抱いていて貰えるのであるから、こんないいことってない、省みるものがなくてよろしい、わたしは羨ましい、小さな甥が夜中怖い夢を見たといって泣き出し母親である姉はママがいるから大丈夫もう泣かんでだいじょうぶとこちらが泣きたくなるくらいの慈愛が零れだすような声と包容力でもって抱きしめていた揺らしてした、わたしは寝転がって眠れぬ体を暗闇にごろごろとしてえを見ていた、次第に甥は泣き止んで安堵がふうっと就寝、わたしのこのおおきな体とこの言葉と言い訳に満ちている脳髄は黙ってだきしめてもらうにはもう充分に汚れすぎてるのであって鼻がつんとした、わたしだってほしい、わたしがいなければ文字とおり生きていけない絶対者を、わたしがいなければ呼吸の出来ない絶対者を、決してわたしを忘れることのない絶対者を、でもそんなのは絶対にないのであって、いわばそれが悲しい擬似の恋愛であってもわたしは恐れぬ、わたしはいつか結ぶのである、わたしがいなければあの目もあのゆびさきも瞬時に息が止まって死んでしまえばいいのに。

















「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」
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「薔薇は生きてる」山川弥千枝
「道徳は復讐である~ニーチェのルサンチマンの哲学~」永井均
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papyrus (パピルス) 2010年2月号
「クロワッサン」2010年1/10号
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