川上未映子

2014.10.02

「すべて真夜中の恋人たち」文庫化を記念して、「フランスで読まれる川上未映子」開催だよん

 早いもので『すべて真夜中の恋人たち』も文庫化の運びとなりまして、そうかあ、あれから3年くらい時間が経ったということやのかあ。あれも秋だったのう。妊娠初期のつわり地獄で、わかめを噛むことしかできなかったのを思いだします。ともあれ3年。ということは、そのあいだに短編書いたり、『きみは赤ちゃん』を書いたり、連載コラムも書いたりで、いつもずっと仕事ばっかりしてるはしているけれども、しかしわたし3年くらい長編を発表してないってことでもあって、心はあせるわ。はよ書きあげてはよ読んでもらいたいおすわ。
 
 で、『乳と卵』など拙著は色んな言語に翻訳されて刊行されているのですが、
 この春ごろに『すべて真夜中の恋人たち』もフランスで刊行されました。
 初夏に訪れたジュネーブ&パリは、シンポジウム参加にくわえてそのプロモーションのためでもあったのですが、そのときの通訳でもたいへんにお世話になり、そしてわたしの大切な翻訳者にして友人であるパトリック・オノレさんが来日して、このたび、お話することになりました。そして贅沢にも、司会というか進行役を引き受けてくださったのは詩人の関口涼子さん(うれしい……)。

 日本語で書かれた作品が翻訳され、
 まだ見ぬ読者に届くまでの過程や、その困難と面白さ、そして、翻訳という現場で何が起きているのか。 またジェンダーと文学について、詩と散文についてなど、
 当日はもう本当に色々な話をしたいと思っておりまーす。
 同時通訳もつきます。
 みなさま、ぜひこの機会にお越しくださいませな。
 ほいでもってこちらは、ちょっとまえにフランスのル・モンド紙に掲載されたインタビューです。
 発行はもうちょっとあとになるけれど、講談社の「INPOCKT」で『すべて真夜中の恋人』特集を組んでくださる予定ですので、そこに訳文も掲載されます。ちょっと時間差あるけれど、またお知らせしますので、合わせてぜひご覧くださいませな。

 

Kawakami  Le Monde

 

「フランスで読まれる川上未映子」
2014年11月19日 
18:00〜20:30
日仏会館 一階ホール
一般公開、入場無料

お申し込みは、こちらから!

【趣旨】
作家、川上未映子の作品は近年フランスで高く評価されており、また、現地のフェミニスムの観点から興味深い読みがなされていることもある。翻訳者パトリック・オノレとの対談では、具体的な例を挙げて、翻訳を通じて作品がどのように解釈されているのか、どのような読者層の支持を得ているのかを紹介する。また、作者本人がフランスでの反応に対しどのような印象を抱いたのかを考察する。

【ディスカッサント】 パトリック・オノレ(翻訳家)
【司会】 関口涼子(作家、翻訳家)

【登壇者プロフィール】
◎ 川上未映子
2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、 または世界』が芥川賞候補となり、次いで2008年『乳と卵』で同賞受賞。フランス語の他に、中国語(簡・繁体字)、韓国語、ベトナム語、スペイン語、ノルウエー語などに翻訳されている。
その後2009年に『ヘヴン』、2011年に『すべて真夜中の恋人たち』(ともに長編小説)を発表、ベストセラーとなる。
さらに2013年刊行の短編集『愛の夢とか』と合わせ、高い評価を得る。
詩人としての才能も高く、詩集2冊があるほか、エッセイ集・対談集多数。

◎ パトリック・オノレ
2003年より日本の現代・現在文芸 、児童文学、漫画など幅広く取扱い100冊以上の作品を訳す。2010年、リリー・フランキー『東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン』(第17回日仏翻訳文学賞(小西国際交流財団主催)受賞 (Philippe Picquier出版)。漫画では水木しげる『のんのんばあとオレ』が2007年アングレム国際漫画祭最優秀作賞を受賞(Cornélius)。 川上未映子著作品では『乳と卵』、『すべて真夜中の恋人たち』、『ヘヴン』 (すべてActes Sud)を訳す。その他の主な翻訳に綿矢りさ、古川日出男、橋本治、小野不由美、内田百閒、夢野久作、他。

◎ 関口 涼子
1997年よりパリ在住。日本語とフランス語で著作活動を行う。著作に Ce n’est pas un hasard (POL), L’astringent (Argol), 翻訳に『悲しみを聴く石』(アティーク・ラヒーミー、白水社)、『素晴らしきソリボ』(パトリック・シャモワゾー、河出書房新社、近刊)など。近年は味覚と文学をテーマとした執筆活動をフランス語で行っている。2012年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受賞。2013年−14年フランス文科省招聘でローマのヴィラ・メディチに滞在。

【主催】 日仏会館フランス事務所
【助成】 (公財)小西国際交流財団
【協力】 講談社