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2004.09.29
帰京
疲れて新幹線。いや、そんなに疲れてなくても新幹線に乗って。乗ってた。
シートの後ろから足の先がごんごんとあたるんでしょうけど、ちょうどその振動はわたしの胃の真裏で、
そういうのにわたしは瞬時にほんとにかっとしてしまうので、すごく苛苛とし、またもやぼんぼんと後ろの男が隣の女と笑うたびにぼんぼん、わたしは身を後ろへ乗り出し「あたる、足」放ちしばらく見やった、そしたらなんかわたしが非常にならず者というか心狭き者のような体でもってさ、いくつもの視線は厭な感じだった、確かに堪え性の無いのは事実、少し憂鬱になれば俯くことも苦しい、新幹線は途中で降りることがなかなか出来ない造りというか目的になってるから、苦手、点滴と良く似ていて苦手、すごく苦しい、苦しくて苦しくて息切れがする、こまかみがきゅっきゅと軋んでいいとなる、わあ、といって窓ガラスを叩いてしまいたい気持ちになる、でも叩いたところで何がどうなるわけでもないので頭の中でわたしは叩くので、そうすると窓際の男性が、「そうでしょうそうでしょう私の分までめいっぱいとことん叩いてください」と云う、わたしはあらほんとうにほんとうにありがとうと云って、目的を持たぬ衝動、ああそんなことをいつまで云うのかやればしんやればしんと手首を分厚いガラスにぶつけてゆくのである、無論ガラスの勝ち、手首はいつもこんな調子で青くゆるやかに腫れ上がる、最近は、特に夢見が悪くてかなん、最悪の時期のよう、泣いてばっと起きて非常に苦しい、苦しくて苦しくて起きてもあんまり区別がつかんから濃いさ増えた苦しさとああもうが膨張してからだの感覚は実際的になってきて、大変、恋人と眠っていた時にも怖い夢ばかりみていて人によって対処の仕方が違うので寂しい思いを余計にすることにもなったり、けれども小さな子供が羨ましい、泣けども理由を聞かれても答える術がないというのは両者納得の上で泣くやむまで抱いていて貰えるのであるから、こんないいことってない、省みるものがなくてよろしい、わたしは羨ましい、小さな甥が夜中怖い夢を見たといって泣き出し母親である姉はママがいるから大丈夫もう泣かんでだいじょうぶとこちらが泣きたくなるくらいの慈愛が零れだすような声と包容力でもって抱きしめていた揺らしてした、わたしは寝転がって眠れぬ体を暗闇にごろごろとしてえを見ていた、次第に甥は泣き止んで安堵がふうっと就寝、わたしのこのおおきな体とこの言葉と言い訳に満ちている脳髄は黙ってだきしめてもらうにはもう充分に汚れすぎてるのであって鼻がつんとした、わたしだってほしい、わたしがいなければ文字とおり生きていけない絶対者を、わたしがいなければ呼吸の出来ない絶対者を、決してわたしを忘れることのない絶対者を、でもそんなのは絶対にないのであって、いわばそれが悲しい擬似の恋愛であってもわたしは恐れぬ、わたしはいつか結ぶのである、わたしがいなければあの目もあのゆびさきも瞬時に息が止まって死んでしまえばいいのに。
投稿:by 未映子 06:59 PM [恋愛, 甥っ子] | 固定リンク
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