2004.01.23
ニューヨークは狭かった
16日の午後6時に飛んで、中二日あって、それで向こうの19日にはもう飛んで、こっちに20日に着いて、初めての海外旅行だというのにそんなきゅうきゅうの日程で、ニューヨークに行ってきました。
飛行機が生理的に、非常に怖い、わたしは、ほんとにもう、こう、恐ろしかったんですけれども、ちゃんと飛行機はアメリカへ着き、帰りは日本に着き、それも驚き。

今回の旅行の目的はベット・ミドラーの歌をマディソン・スクエア・ガーデンに聴きに行くというもので、そちらも遂に。
ベットのコンサートはキャンセルを何度か繰り返し、情報は錯綜し、コンサートが決定してからもチケット云々。思えば少しだけ長い道のりではあったが、終わってみるとまこと夢の瞬きのような。

一緒に行った人は例のかほりんで、何故かわたしのこのアホみたいなスケジュールに合わせてくれた。
かほりんは以前ニューヨークに住んでたこともあって、今でもよく行くので、そんなかほりんの友達の家に泊まることになって、そうしました。
目的はコンサートだけで、別に行きたい所も興味のあることもなく、コンサートさえ終わったらあと一日、残りは部屋で寝てようと密かに考えてたんですが、かほりんは早起きで、行動派。
結局、ニューヨークを網羅したといっても過言ではないほど歩き回り、友達のマーガレットも愛すべき世話焼きでほんとに素敵な優等生で優しくて、考えられないほど歩きました。ニューヨークは狭かった。
天候は大雪で、美しかった。
関西出身で東京に住むわたしにはあのような雪がほんとに珍しくって、火事になって消防車が来て急いで消していると、あまりの寒さに凍ってしまったというニュース映像も流れてました。

着いたときは寒かったけれど、わたしは元来暑がりなので、あとは全然平気でした。困ったことは、わたしはパンがあんまり好きではないので、ハンバーガーとかピザとか、わたしの好きな炭水化物がないのでそういうのが辛かった。ですが、チャイナタウンでラーメン食べた。
かほりん曰く、ニューヨークはなんでも劇的に治安が良くなったんだそう。
ニューヨークは勿論、海外旅行、自分が外国人になるという経験が初めてのわたしでも、何の苦労もなく、別行動の際は自由に歩き回ることができ、簡単に地下鉄を乗り継ぎ、皆親切、困ることがひとつもなかった。物価も日本と同じくらい。地下鉄は何処まで行っても同じ値段でタクシーも初乗り200円。安い。なんか皆暗い顔をしてたけど、それは何処でも同じかしら。
わたしは英語が出来ないんですが、これもよく聞くけれど、なんでか話が通じるのです。
例えば、泊まらせてもらったところの旦那さんはロシアの人だったんですが、わたしがたまたまチェーホフとカラマゾフを持って来てたので、それでなんか色々話したんですが、かなり細かいことまで話できた感じがしてる。知ってる単語と情熱で、アリョーシャの父の性格について、はたまた彼の暴力性について、話してくれはったけども、まるまる全部伝わった。気がする。
言葉は通じるけれど話が通じない、というのを日常で厭というくらい体験してるけれど、今回、言葉は通じないが話は通じる、というのを経験できた。
言葉はまこと不備であるから、やはり根源的な問題は精神のほうに。本質は気質、とか。
今回の旅行で印象的だったのは、コンサートは勿論ですが、ホイットニーミュージアムでゴーリキーの絵を沢山見れたこと。
メインは現代美術の人で、精神的な人物画を描いてた。John Currin。こちらも初めて見た。ホッパーもたくさんあった。
わたしは特に、ゴーリキーの「芸術家とその母」を見れたことがほんとに嬉しかった。
淡くて、思い出が溢れていて、絵の中の彼とその母親と、わたしの、結ばれた視線を解くことがなかなか出来ませんでした。彼らと離れがたく、いつまでもぐずぐずとしていました。
グッゲンハイムミュージアムも行ったけど、こちらは特筆すべき点はなし。
あとは何といっても、マーガレットのところの猫。
二匹いました。マイシャとアイブン。
わたしは猫はあんまりよく知らなかったんだけれども、今回、見事に開眼。
アイブンという猫は指が左右それぞれ6本あって、色は全体にロシアンブルーで、胸のところが逆三角形に白くて、シャツみたいなん。
まるでグレーのジャケット着てるみたいでほんとに可愛かった。手が白くて。
わたしが今まで見た猫のなかであんななにか、近しいものを感じる猫はいない。
8歳だから、次会うまで元気やったらいいけど。

とまあ、わたしはここで書く文章は読み返さないので、いまいちよくわからんが、多分、この手の報告めいた旅行についてのなんやかやなどは非常に不得手で、恐ろしく詰まらん文章になったんではないかと想像しています。
作文のような。でもまあ、いいけれども。
帰りは13時間以上のフライトでしたが、一本映画観終わったあと、すぐに10時間すこんと眠ったので、気がつくと成田でした。
なかなか呆気ないものでした。
ベット・ミドラーは、本当によかった。これについてはまた今度。目の前でローズを歌ってるのが、信じられなかったけど、歌ってた。
初めてのところは苦手なんですが、どういうわけか、全然大丈夫で、自分でも驚きました。
夏はトロントの友達のところに行く予定。
飛行機に対する恐怖心も、この調子でなくなってくれればいいけれど。
投稿:by 未映子 01:00 AM [旅行・地域] | 固定リンク
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